感情の忘備録

浪人時に精神病に罹患、二浪を経て、底辺大教育学部で病状悪化、読書感想文や感情を吐露したりしてます。

アンチナタリズムについて

 

僕の中ではこの言葉は最近よく聞く、いわゆる日本語で言う反出生主義だ。

 

さて、まず近況の整理から始めよう。

結論を見たい方は後ろの方に飛ばしてくれてもかまいません

 

一泊二日、防医一次通過したものの、センターに失敗し、国立の後期で理学部に入って後に教員をしている優秀な叔父の家に泊まった。

叔父の家に着いたのが夜だったから子供は寝ていた。

 

そして僕は想像以上に立派なヒノキ造りの家やその家具を見て戸惑いつつも、久々の面会ということで僕以外の人間の話は盛り上がっていたが僕はもう叔父の家に着く前にパニック発作でグロッキーだったし、幸せそうな家庭の雰囲気に圧倒され、吐き気を催しつつ(決してこれは悪意があるわけではない)あまり話に首を突っ込まず、なんとなく聞きながら相槌を打ち、風呂に入り、いつもは他人の家で寝れたためしがないため(友人の家の寝る状況が整ってなかったことが多かったというのもあるが)不安を抱えつつ、睡眠薬を飲んで寝た。

 

翌日は早く起きた、というのも最近は花粉症に悩まされ睡眠が中断されてしまうのだ。

 

僕は散歩をすると祖母に伝え(とてもじゃないが喫煙のためなんて言えない)外に出た。

外の景色は綺麗だった、好きな音楽を聴きながら歩いていて、稜線にかかった雪化粧がとても綺麗で幸せだった。

雪は僕の住んでいる地域では滅多に見れないということもあり、かなり幸せだった、スノボでも出来たらなぁ、と思っていた。残念ながらもう僕はそんな体じゃない。

 

そして帰ってくると赤ちゃんが床をペタペタ歩いていた、僕を見ると顔を一瞬しかめたが、笑顔になった。おそらくこれは生物的に弱者だと判断したからであろう、なるほど、僕は社会的弱者であるからあながち間違いではない。

 

まぁ、こんなくだらない戯言は置いといて。

 

 

とりあえず、子供が可愛かった、一緒に滑り台を滑ったり(僕は大学に、二年連続で滑ったが)お手手をつないで歩いたりしてとても楽しかったし、これが家族の幸せというものか。と、僕は思った。

 

そして午前は神社に行っておみくじを引いたり、信大を見に行った。

そして自分でも驚いたのが信大を見て僕は何も思わなかったのだ。

「二年連続受けることすらできなかった、悔しい。」とも

「絶対今年は受かってやる」とも

 

もう自分とは関係なくなってしまっているからなのかもしれない、いやむしろもうボーダーの点数がさほど高いことでもないことを知って過去の自分が抱いていた印象が修正されたからかもしれない、なんだけちっぽけに見えた。

別に大学なんて行かなくていい気もする、努力なしで俺の才能に応じて学歴が欲しいな。

こんな馬鹿なことが言えるくらい、俺はもうしけているのかもしれない。

 

午後になると上田市の海野宿に行き、温泉に入って、祖母も同伴してきたので祖母を叔父の家に帰して、高速を乗って、ファミレスのような店に寄って無理に食ってしまい吐き気と戦いながら帰宅した。

 

思ったのだが僕は運転なんて出来る時が来るのだろうか、パニック発作で高速に乗ってもSAに二回も寄ったし、途中で気持ち悪くなったし、抗不安薬で眠くなるし。

まぁ、いいか。これはそのうち医者がどうにかしてくれるだろう。

 

 

さて、やっと本題だが、僕が叔父の家に着いたときにしていた家族の話を意識半ば聞いていたのだが叔父の発言の

 

「うちの子供は自分のおもちゃを取られるとその場では泣かないが夜になると泣き出したりする」

 

という発言でアンチナタリズムが加速したし、そしてそのあとの発言も聞き捨てならなかった。

たしかやり返す術を教えているようなことを話していた。

 

人はなんのために子供を産むのだろうか、人生の余裕から?夫婦の空白を埋めるため?

 

なんでこんな勝手な都合で僕らは生まれなければならなかったのだろう、まだ一歳の子供がいじめられて何も出来ずに夜になると泣いている、その事実だけで僕はもう泣きそうだった、こんなことがあってたまるか、それが中学生でもあったらどうするのか、高校生でもあったらどうするのか。

 

詰まるところ人生なんて悲しみの連続でしかない、幸福なんて微々たるものでとてもじゃないがその悲劇の解毒剤となりはしない。

 

となると非合理主義の楽天家になるしかこの世で生きる術はないのだろう。

 

あぁ、睡眠薬が効いてきたみたいだ、歯を磨いて早く寝よう、今日と昨日はかなり疲れた。人間関係も、体力的にも、精神的にも。

 

他人との関係なら簡単に切り離せるが家族という鎖が僕に巻き付いて離れない。

 

生まれたら負け、そうやらそれがこの世界の法則らしい。